逗子から東京への行き帰りにはグリーン車を利用している。その理由については「グリーン車に乗る意味」という日記に記したが、混雑時にでもパーソナルスペースを得るためと、目指す将来へのモチベーションを高めるのが目的である。
上りの電車では隣に誰か座ることは殆どない。ところが下りの電車は夜遅くなるほど混んでいるので、通路側に座らざるを得ない。その時どの人の隣を選ぶかが、私なりに細かい基準があるのだ。遠慮したい人としては・・、
1. お酒とおつまみをお供にゲップしている人
2. 香水や整髪料、煙草の匂いが染み付いている人
3. 新聞を広げてガサガサとめくる人
4. 携帯電話で大声を張り上げて喋っている人
5. 足を組み、ふんぞりかえって肘掛けを占領している人
特に避けたいのは5。高級スーツにメタボなお腹からすれば、きっと役職や肩書きのある人なのだろう。「俺は偉いんだぞぉ」オーラを前面に出して、隣に女性が座ろうとお構いなし。こちらに向けた靴の底と突き出した肘を引っ込める素振りはない。
最悪な経験としてはそんな酔っ払いオヤジが、駅に着いて慌てて降りる瞬間に、私の股間にサッと手を入れていったことがあった。接待される銀座のクラブでは許される行動なのだろうが、車内では社長ではなく、逮捕されるべき痴漢だ。
肩書きを光らした名刺と高級スーツをステータスとして、天にへつらい地を見下す。ジーンズを履いてグリーン車に乗る客を、ベンチャーや自由業ではなくプータローだと思う。そんな彼らを見ると頭に浮かぶのは、イタリアの外交官で政治理論家のマキャベリが残した格言だ。
「肩書きが人間を持ち上げるのでなく、人間が肩書きを輝かせる」
「長」「士」「家」と、石を投げれば当たる肩書き。Googleで「社長」と検索すれば、44,000,000件もヒットするが、その中に人格者はどれだけいるだろう。
そんなこんなで、眉間に皺を寄せて車内を右往左往しているうちに満席。グリーン車のデッキに立ち、落ちこぼれしている私なのでございます。
コメント
「そんな奴ぁー名刺のど真ん中に
でっかく社名と肩書を書いて、
横に小さく自分の名前を書いておけばいい!」
自由業に身を置く者の一人として、
そういう態度をとる方々に対して
つい大きな声で言いたくなってしまいました。
いるいる、いますねー そういういけ好かない人が。
私も会社勤めをしていた頃は東京まで往復グリーン車を使ってましたが周りのことなどお構いなしの態度には腹が立つというよりも呆れてモノが言えません。
ましてや痴漢行為など許せませんよ!!
しかしJRはグリーン券を売るだけ売って、帰りのラッシュ時に1度も座席に着けなかったことは腹立たしい思い出です。
拙者には「肩こり」はあるが、「肩書き」はない。
「素」である。
YSaitoh様
ピューピュー!そうだそうだ!
隣の席にいるのがどんなお偉いさんだろうと、私はあなたの部下じゃない。そんな怒りを感じるオヤジが多いのです。きっと会社でもKYなんだろうな。
マジックリン様
JRのサービス足らずには私も同感。少なくともグリーンのデッキに立ってるお客に対しては、料金を半額にして欲しいですね。ちゃんと座ったら、残りの分を徴収するとか。改善策を求めます!
的は逗子の素浪人様
座布団一枚っ!
私も肩書きよりは、干しがきが好きです。おっと、座布団一枚持ってけー!ってか?
最低ですね!
そんなオヤジには後ろから飛び蹴り入れるに限ります!(笑)
私は電車に乗ることはめったにないのでそういう目には遭ったことはありませんが、飲み屋の繁華街を歩いていて付けられたりしました。
marie様
先日も逗子から新橋まで乗ったとき、空席が沢山あるに関わらず、品川駅からわざわざ隣に座って缶チューハイを飲むオヤジがいたんですよ。次の駅で降りるとき「すみません」と言っても、身体を引いてくれない。膝に足を擦り付けて通るのを喜んでるみたいで、非常に不快な気分でした。