3月の雨の日と火曜日は

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雨が降っているというだけで、どうしてこんなに切なくなるんだろう。私には5月病の経験がない代わりに、毎年この時期は3月病に煩わされる。冬は終わったはずなのに、春はまだ来ない。着飽きた重たいコートと、まだ早すぎる半袖のシャツ。机の上に溜まった仕事と、気象庁が告げる桜の開花予想。卒業や転勤のシーズンと、初孫のランドセルを選ぶ老夫婦。背中合わせが多すぎる3月。春と呼べない早春は、泣いていいのか笑っていいのか、溜息と共にあやふやな感情が揺れるシーズンだ。

 

急にカーペンターズの『雨の日と月曜日は』が聞きたくなってCDラックを探した。下手ながら歌詞を訳してみる。カレンの歌声が終わったら、私も誰かのところへ走って行こうかな。

Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)

Talkin’ to myself and feelin’ old
Sometimes I’d like to quit
Nothing ever seems to fit
Hangin’ around
Nothing to do but frown
Rainy Days and Mondays always get me down

独りごとを言って歳をとったように思う
時には降参したくなる
自分に合うものが何もないようで
ぐずぐずしてばかり
しかめっ面しかできなくて
雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまう

What I’ve got they used to call the blues
Nothin’ is really wrong
Feelin’ like I don’t belong
Walkin’ around
Some kind of lonely clown
Rainy Days and Mondays always get me down.

こういうのを昔から憂鬱と呼ぶらしい
悪いことは何もないのに
居場所がないような気がする
ウロウロ歩き回って
なんだか淋しいピエロみたい
雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまう

Funny but it seems I always wind up here with you
Nice to know somebody loves me
Funny but it seems that it’s the only thing to do
Run and find the one who loves me.

いつもここから貴方に行き着くなんて不思議
誰かが私を愛してくれるのを分ってるのはステキだけれど
他にすることが見当たらないなんて不思議
私を愛してくれる人を走って見つけに行くことしか

What I feel has come and gone before
No need to talk it out
We know what it’s all about
Hangin’ around
Nothing to do but frown
Rainy Days and Mondays always get me down

思いついてはまた消えていく
話して解決する必要もない
私たちはそんな関係だと分っている
ぐずぐずしてばかり
なんだか淋しいピエロみたい
雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまう

Song Lyrics: Paul Williams
訳詞: Yuriko Oda

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    飛び込んで
    おいでよピエロ
    この胸に

    駄作にて失礼!

  2. マービン より:

    かさぶらんか様 お久しぶりです
    まいにち楽しく読ませていただいてますよ。なんたってハゲーロ・ソウルですからね。
     仕事の帰りの湘南新宿ラインの車中で携帯でタイトルをみて、待てよきっと ”rainy day and Monday”にくるぞと興奮して読み続けると、Just my imagination ごちそうさまでした。だめだね、本当は感動したのにこういう書き方をしてはまずいですね。
     マービンもカーペンターズはリアル・タイムもリアル・タイム よく聞いて歌いました。僕の記憶に間違いがなければ、最初に聞いたのがこの曲で、日本でのデビュー曲はこの曲でしたよね.たぶんですが。
     Hangin’ around というところが好きでいつも歌ったりしていおましたが所詮 カレンのような、絹糸のような声に聞きなれているのでうたっていてもあまりいい感じにはなれませんでした。
     ひとつ、かさぶらんか様にたってのお願いがあります。もしカレンの声をたとえたらどういう日本語がでてきますでしょうか。マービンは絹糸のようなとかってにつけてしまいましたが、これもどこかに書いてあったような気もしますが、かさぶらんか様なら形容詞でも名詞でもどうでもいいのですが、どういう表現をされますか?
     それから、かさぶらんか様は、Sacred Heart のご出身だと読みましたが英文科ですか、とても英語とその訳もすばらしいですね。実はマービンはESSにはいっていて学生時代から英語が大好きでNHKのテレビやラジオでだいかつやくでいまは教授をされている、マーシャ・クラカワーさんの大ファンで先日も彼女の「日本人の英語力」という本を買って読みました。小学館新書ででています。そこに、いわゆる聖心の英語教育がとても興味深くかかれていてすごいなーと感心していたところなのです。
     長くなりすぎましたね、それではまた。

  3. マービン より:

    かさぶらんか様 再訪させていただきました。
    実は前のコメントが800字をオーバーしてしまい没になってしまったのでそのパートを復活させていただきます。
     歌に訳詩をつけるのと、歌詞をつけるのとはかなりちがいますよね。前からお聞きしたいとおもっていたのですが、たとえば「小さな願い」の歌詞をつけられたと伺いましたが、はじめの
     The moment I wake up
    Before I get my dress now
    I say a little prayer for you
    こういうところなんかはどういうふうに歌詞をつけられたのでしょうか、歌のメロディーにあわせるのは大変だとおもいますが。
     マービンがもしどうしてもかしをつけてといわれたら
    めがさめると
    わたしは いのるの
    あなたのことを

    とか何とかやるしかないような気になりますが、というのも「着替える前に」とかいうのを歌詞にいれようとしてもそこのところははいらないようなきもしますが、そうかといって  I say a little prayer

  4. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    五・七・五で返して戴きました。さすがは素浪人様でございます。で、どんな胸なの?

  5. yuris22 より:

    マービン様

    カレンの声は、ビロードの声です。で、ごめんなさい。コメントを戴いた以降、”Hangin’ around”が「はげーアラッ」に聞こえてしまう私でございます。
    ご指摘の通り、私はSacred Heartの出身ですが、英文科ではなく人間関係学科でした。電車で向かい合って座った相手に対し、先にガンを付けた方が優位に立つみたいな実験をしていた学科です。ただし当時としては築波か東大にしか存在しない学科でしたので、参考文献は全て英文だったのです。ゼミはほとんど英訳に徹することに終わり、英文科でなくとも、将来に役立つイングリッシュの勉強はさせて戴きました。ちなみにゼミの友達としては、女優の藤原真理がいます。当時の彼女は可愛らしく、「あのねのね」の追っかけでしたけれどね。

  6. yuris22 より:

    マービン様

    再訪ありがとうございます。ご依頼である「小さな願い」の歌詞(メロディーに乗せて歌える歌詞)については、宝塚出身の某女史に依頼されて書いたことが記憶にあります。ただしマービン様の「めがさめると・・」ではなかったことは確かです。

    だいたい「目がさめると」なんていうリズムは、ベタ足の如く重すぎて詞にならないじゃありませんか。それに女にとっては、男のために着替えるのは幸せなことです。従って訳するならば、「目覚めた朝 着替える前には 想うの貴方を」にしたいですね。情報がもっと入っているはずです。

    そしてもうひとつ。英語の歌には付き物の脚韻はご存知ですよね。人間って、母音が幾つかリフレインされると心地よく感じるものなのです。「目覚めた朝」にすれば、「目覚めた」の残響音である「あ」。「朝」の「あ」「さ」。つまりは「あ」のトリプル・リラックス効果がありますよね。

    ついでに、色恋沙汰の経験は身を助く。”I say a little prayer”に歌詞をつけた当時の私は若すぎてイケてない奴でしたが、今だったら如何ようにも出来るなあ。メロディーの音符に載せるのは人生経験ではないでしょうか。偉そうなこと言ってごめんなさいね。怒んないでねっ。いい奴だよ、マービン!!

  7. マービン より:

    かさぶらんか様
     歌詞のつけかた さすがですね。男には、うーん着替えをするときの女の胸のときめきは浮かんでこなかったですね。どうもメロディーにあえばいいのかなぐらいに考えていましたが、大間違いでした、まだまだその道の修行が全然たりないですね。エロにかたよりすぎている現実を修正して、これからは「ときめき路線」も追求しなくてはとおもいました。まず「映画」観るのが少なすぎる。大反省。
    がんばります。
     それから私の再訪も尻切れトンボになってしまいましたのでそこを、はい、またまた 再現します。

     Keep smiling
    Keep shining
    Knowing you can always count on me
    For sure
    That’s what friends are for

    In good times and bad times
    I’ll be on your side for ever more

    でした
    That’s what friends are for が浮かびました。

     Keep up the good work!

  8. marie より:

    雨は切ないですね。
    私も気分が滅入ります。
    けれども、近場のアパレルショップに売られている少し高い傘{最低でも2千円くらいはする)はとてもお洒落で、持っているだけで気持ちが上がります。
    人間て不思議なもので「イヤだイヤだ」と思えば思う程テンション下がりますよね。
    なので、気分が凹んでいる時は小物で気分を上げるのが私はオススメです。
    何も高価なものでなくていいんです。
    洋服だと失敗することもあるので、安価な小物がグッドですよ。

  9. yuris22 より:

    marie様

    ビニール傘は雨が透けて見えるので憂鬱な気分になりますが、お洒落な傘は自分だけの世界に入れますものね。私の場合はピンクの傘がお気に入り。表情が明るく見える気がします。

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