怒りを天にまかせる

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四柱推命でみた自分の性格。「極めて攻撃的な人です。やや偏屈なところがあり相当の自信家です。非常に頭も斬れ作戦術が得意で決断力もあり人の上に立つと能力が活かされます。また裏切りに対しては特に敏感です。そうとわかると相手はこてんぱんにやられます。」

まるで阿久根市長みたいだなと思った。攻撃されるとブログで執拗な反撃。以前、市のホームページで全職員の給与を公開して物議を醸し出したが、4月12日には司法批判の狼煙をあげ、「おカネ持ちが判決すると」と題して裁判官の月給一覧表まで掲載している。「知人が裁判官の娘と別荘に行くのに親の公用車で往復したそうです。こういう人達に、人の痛みが解(わか)るとは到底思えません」の文章は、きっとマスコミの犯人探しを誘発するだろう。

私も腹が立つことがあるとブログにぶちまけるだけでなく、裏切り行為をした相手に対し、目に見えない不幸爆弾を落としてしまうことがある。相手の身体の調子が悪くなったり、仕事が失敗したり、まるでオカルト映画の「キャリー」のように、相手が自然発火するのではないかと思うほど「こてんぱん」の逆襲に出てしまう。気の短い織田信長が自分の中にいるみたいで、反省したときには取り返しがつかない。

そんな私に対して、友人が天を指差して言った。「あっちに任せておけばいいんじゃない?」
そうなのだ。自分で手を下さなくても、神様、ご先祖様、先に逝った友人たちはちゃんと見守っていてくれる。本当に相手が非道であれば天罰を下すであろうし、私が至らなければ胸の痛みを与えてくる。

シャープの創業者である早川徳次のことば。「相手に裏切られても、自分の誠実の価値は変わらない」
2歳で養子に出され、小学校にも行かせてもらえず、関東大震災で妻子を失い、事業でも幾度となく人にだまされ裏切られてきた早川氏は、めげずに人を信じ続けて、家電市場で大成功を収めた。

お人好しの誠意が相手に通じないからと、すぐに怒り出す自分はまだ青い。人生観・価値観は人によってバラバラなのが当たり前。天に対して後ろめたい行為をしていないなら、前を向いてどんと構えていればいいのだ。

「運を天にまかせる」だけでなく「怒りを天にまかせる」なら、肩の荷が下りて人生は楽になる。今日も車窓から大船観音に手を合わせてスマイルと深呼吸。夜になればデートが待っていると思えば、何でも許せちゃう大らかでハッピーな自分になれる。1日の最後は楽しいことで締めくくるのを目標としよう。

コメント

  1. 華梨 より:

    とても良い文章をありがとうございます。非常識な知人の言動にショックを受けて凹んでいましたが、すて置くことができそうです。真っ先に思い浮かんだのは、じつはゆり様が以前に書いたブログ記事だったんですよ。今日は抜群のタイミングで自分に必要な言葉に出会えました。

  2. yuris22 より:

    華梨様

    前の記事も覚えてくださっていたんですね。怒りのパワーは使いすぎると、自分にもマイナスに降りかかってきます。非常識な人間のレベルにまで下がって行うことですから、自分も泥沼に浸かっていることになります。だからこそ、パワーを与えてくれた天の創造主におまかせした方がいいかと・・。くだらない相手に腹を立ててる暇なんてありませんものね。

  3. 濱千鳥 より:

    人を呪わば穴二つ…

    wikipedia では、慣用句

    人を呪わば穴二つ(ひとを のろわば あな ふたつ)

    人を呪うにはそれなりの覚悟が必要だという事。転じて、安易に他人を恨むことを戒める。

    語源・由来

    平安期、加持祈祷を生業とした陰陽師は、人を呪殺しようとするとき、呪い返しに遭うことを覚悟し、墓穴を自分の分も含め二つ用意させたことに由来。

    とあり、精神現象の分析としても「天に任せよ」は正解なんでしょう。

    相手を怨み続けると、その精神的な負担で自身が参ることは自明ですからね。

  4. yuris22 より:

    濱千鳥様

    怒りたくなった時は空を見上げるようにしています。血圧も下がるし、心が広くなる。二重顎の防止にもなって、美容によろしいかな?と。

  5. 濱千鳥 より:

    ゆり子様

    怒りを感じるのは脳神経の活性化には重要との説もあり、上手に喜怒哀楽を凌ぐのが知恵ですね。

    すぐに切れるのも、短絡と否定せず、言葉の暴力にしない工夫は古来たくさんありますね。

    空を見て視線を変えるのもいいですが…
    目をつぶって10まで逆カウントダウンせよとか!
    深呼吸を三度したらとか!

    みなさん、たくさん生活の知恵があるのでは?

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