いつのまに建ったんだろう

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高層ビルが建ち始めるのを、意識して見たことがない。もとの場所に何があったかの記憶もないまま、気付くと巨大なガラスの立方体が空を突いている。西新宿に都庁が移転し、新都心と呼ばれるようになったあたりから、居並ぶ高層ビルの名前が分からなくなった。

JR山手線、大崎駅の風景も変わった。工場と飲み屋街が跡形もなく消えて、クレーンが新しい街を積み上げている。そんな建築風景は日常茶飯事だから、気付かないうちにまたビルが生まれていくのだろう。

大崎再開発

WEBプログラミングの講師をしていた頃は、再開発の最初となった大崎ニューシティにあるビルに通っていた。やがて隣にゲートシティ大崎が建ち、新東口ができたころまでは覚えているが、それからは付いていけない。歳を取ったのかお上りさんになったのか、機械音痴ならぬビル音痴になってしまったのを実感する。

変わっていく街々に共通して言えるのは、二度と元には戻らないこと。都会人の王国。海を埋立てた地平線に沈む夕陽は、本当に自然の景色なのだろうかと瞼をこすった。

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