似合う服を見極めるまでの道のり

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意を決した衣替えを行なって大量の服を捨てた。冬物だけでなく衣装ケースに詰めておいた春夏用も捨てたので、4.5Lビニール袋×5個の量だ。目を逸らしながらエイッ!エイッ!と捨てた自分を褒めてやりたい。

今年も着ようと残った衣類から気付いたのは、どれも形と色が自分を生き生きと見せてくれることだ。いくらマリンルックが好きでもボートネックは撫で肩をさらに貧相にさせるし、カラー診断が「冬の人」にとってオレンジは顔色をくすませて「具合悪いの?」心配されてしまう。私のベストカラーである真っ白のワイシャツもいっぱい買い込んだけど、頑丈な首の形状からして女らしさとは程遠いのを知った。勿体ないけどポイッ!

捨てた服には涙ぐましいブランド品も沢山あったが、どこかへ寄付するには古着では失礼な気がする。ネットオークションに出すにしても最近の状況からすれば値段が付く方が難しく、やり取りに時間を費やすストレスが本業の妨げになる。それより何よりブランド品が売れないのは、昨年の夏にフリーマーケットを開いた時に痛感した。3年前に15万円で買った未使用のワンピースが、試着された方をおだてまくって1500円。私には似合わないから出品したのだけれど、ビニール袋に入れてお渡しする時にはクラクラッとした。それを機に、どんなに魅力的な服であろうと冷静に見極める目を養おうと決めたのである。

今夜Yahooニュースを見ていたら『ブランドプレス50人が予言 「この初夏流行る!」アイテムとは? 』(集英社雑誌ニュース)という記事が目についた。プロたちの50人中47人が「マキシ丈ワンピ」が流行ると太鼓判を押したそうだ。

そのマキシ丈ワンピ、昨年も逗子でよく見かけたのを思い出す。着ているのは見るからに夜のお仕事をしている女性たちであり、お世辞にも品行は良くなかった。特に出稼ぎ(?)に来ている白人系の女性が大半を占めていたのだが、彼女たちのルックスに憧れてこの夏はマキシ丈ワンピに手を出すジャパニーズガールが増えるのかと思うと心が痛い。それなりの身長がなければ、もっと見劣りするぞ。ポックリヒールで誤魔化しても、靴を脱ぐ居酒屋に行ったら裾を踏んで危険だ。

ネット広告やオークションを見ていて気になるのは、カッティングと縫製があまりに粗悪な服が増えたこと。みんなが着てるからとマキシ丈ワンピを買うにしても、試着して本当に自分にフィットしているのかを確かめてからにして欲しい。それが安かろうが高かろうがネットの飾り文句や店員の口車に乗らず、似合わない服は何年保管していようと必ず捨てる時が来るわけだし、無理して着てるほど「痛い女」に見えるだけだ。

試着室を占領していいから何回も着て試して、あなたのご両親もお友だちも彼氏も、みんなが「イイネ!」と言ってくれる服を買って欲しい。自分にあきれ果ててクローゼットの大整理をするくらいなら、もっと未来の自分に注ぎ込める対象がいっぱいあるのだからね。

コメント

  1. marie より:

    似合う服を見極めるのは確かに難しいですね。
    店員にも色んな人が居るので、むやみにおだてに乗っては失敗もすることもあります。
    女性にとっては洋服やコスメの買い物はストレス発散にもなる分、失敗した時の痛手は半端ないものだと思います。

  2. yuris22 より:

    marie様

    試着室に入って、まだ着替えていないうちに「いかがですか~」と声をかけられたり、ろくに見もせずに「お似合いですね~」と褒めちぎる店員は嫌ですね。頭脳と心が欠如してるなあって思います。
    買おうかどうか悩む時間は自分との楽しい駆け引き。「いけるかも!」と思った時にちょうどよく「いかがですか~」の声をかけるタイミングを図ってほしいものです。

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