高くても質の良いものは勝つ

広告

外食が続くと温野菜が恋しくなる。私は小松菜が大好きで、お浸しや塩炒めといったシンプルな調理法でシャキシャキ感を楽しむ。冷蔵庫に常備するため生協の宅配で毎週注文しているのだが、一束198円は高いなあと思っていた。

しかし先日、青山の高級スーパーで手に取ってビックリ。500円近い値段が付いているのである。いつも見ている小松菜とは一線を画して(?)葉は大きく色鮮やかで、茎は根元の髭までしっかりと肥っている。無類の小松菜好きとしては買わないわけにもいかず、その晩はニンニクとベーコンと一緒に炒めてみた。感想は「たいへん美味しゅうございます」。食卓の立派なメインディッシュとなり、同じ野菜であってもこれだけ違いがあるのかと恐れ入った。

同じように品質の差を歴然と感じた物がもう一つ。薔薇の花である。1月3日に我が家で新年会をした際、友人が買ってきてくれた薔薇10本のうちピンクの3本が、1月26日現在でも美しく咲いているのだ。その証拠写真が下。花はもちろん葉も萎れることなく3週間リビングルームを彩ってくれている。

KIMG0103 1月3日
KIMG0153 1月26日
どこで買ったのか友人に聞いてみたところ、薔薇専門店のローズギャラリーだとか。最初は新宿の高島屋に行ったがお正月なので生花はほとんどなく、伊勢丹まで足を運んでスタッフに一本一本を丁寧に選んでもらったという。Rose GalleryのWEBサイトを見ると、御殿場にある7,000坪の敷地にある自家農園が紹介されており、最高の水と土、コンピュータでの湿度・温度管理など、いかに高品質な薔薇を育てているかが載っていた。

民主党政権により泥沼から抜け出せなくなった日本経済。立て直しを図ろうとするアベノミクス。下がり過ぎたモノの値段は会社の売り上げを減らし、従業員の給料を下げ、買い控える消費者のために更にモノの値段が下がるというデフレスパイラルには、そろそろ限界が来ていいはずだ。

私たち消費者は値上げという言葉に敏感であっても、質の良いモノを真っ当な価格で買うことに目を剥いたりはしない。価値観を高めることは心の栄養となるのだから、日本のお家芸、こだわりのあるモノ作りは諦めずに続けて欲しいと願っている。

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    バラの日々ですね。
    良い物を作るには、技術・技能の維持と進歩が必要、更に、その為に人の育成が必要ですよね。結局「人、時間、お金」が必要になります。その事を忘れているような気がしますね。
    銭失いにならない様に、長く愛着を持てるものを持ちたいですね。

  2. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    近ごろ物欲が失せてきて、その一方で古いものを大事にしたい気持ちが芽生えてきました。例えばペン立てに挿してある30cmの物差し。10年以上使いこんで目盛が薄れてきましたが、愛着が湧いて捨てられません。どんなモノにも心があると、感謝しながら使いたいです。

// この部分にあったコメント表示部分を削除しました
タイトルとURLをコピーしました