迷惑セールスの温床になった固定電話

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仕事もプライベートも、PCメールとスマホでやり取りしている私にとって、固定電話にかかってくる知らない番号は99%がセールスだ。「今お使いの複合機が安くなる」「インターネットが安くなる」といった代理店からのセールスはやたら流暢な喋りの男性が多く、断ると「いいから社長につないでください」と凄む。頭に血が上るやり取りの後、記録した電話番号を着信拒否登録。しかし最近ではメガバンクからのセールス電話も増えて、固定電話はFAX専用にしておこうかと思うほどになった。

そんな日曜日の午後、「○○畳店です。今たいへん畳がお安くなっていまして」と年配の女性から電話がかかってきた。「うちに畳はありません」と答えると「ないんですか・・・」と溜息をついてプツッと回線の切れる音。上品そうな声からして畳屋の奥さんだと思うが、畳がありそうな家を探すには行き当たりばったりの電話セールスしかないのだろうか。マーケティング効率の悪さに衰退産業の悲哀を感じてしまった。

コミュニケーション手段が多様化した今、固定電話は信用度を得るために設置している人も多い。定住場所があるという証明になり、子どもの入学や不動産ローンの契約には必要となるが、子育てが終わって第二の人生を歩んでいる年代層にはどうだろう。電話セールスだけでなく、振込詐欺犯の絶好の商売道具になっているように思うのである。

公的機関からの連絡でさえ、携帯にかけて下さいとお願いすれば受けてくれる。名刺に固定電話を書いてあっても、連絡は携帯へと言われることが多い。固定電話は本当に必要か、時代の流れに取り残された遺物のように感じる昨今である。

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