サイズダウンとパステルカラー

広告

昼間の気温が15度を超えると、逗子にはTシャツの季節がやってくる。禁酒と仕事でこの冬は家籠りが多かったが、うららかな日差しに誘われて薄着で外出したくなる。友人たちがFacebookにアップした梅の花に感化されて、ピンクのシャツが着たいとクローゼットを開ければ、暗く寒々しい色ばかり。一気に衣替えをしたい衝動にかられるが、まだコートを片付けるには早いかな。

3か月で7㎏減量したことで、皆さんから「お尻が小さくなったね」「ウエストがくびれたね」と嬉しい言葉をいただくこの頃。おしゃれ欲が湧いてくるのに反比例して、頭を悩ますのは着られるものが激減したことである。3年前に思い切ってクローゼット半分の洋服を捨てたことが、今となって惜しまれるようになった。

あのとき断捨離した理由は、太って服のサイズが小さくなったこと、老けてベージュなどの曖昧な色が似合わなくなったことだった。先々痩せることなんてあり得ない、若返ることはもっとあり得ないと信じていたのに、その「まさか」が起きてしまったのである。今や上着もパンツもゆるゆるになり、あまり太陽に当たらなかったせいで皺やシミまで減った。

断捨離しそこなったパステルカラーの綿シャツを着てみると、あれ、違和感がない。二の腕の弛みもどこかへ消えてパツパツ感がなくなった。この不可思議な状況は、枯れたはずの植物が息を吹き返し、花まで咲いてしまった・・・と言うべきか(花坂婆さん?)。よれたTシャツだってパールのネックレスを合わせれば外出着になる。なんだか新生した気分。

IMG_20160304_144132
3月に入った金曜日、久しぶりに街に出てみようかなあ。書き上げた原稿をメールで送り、今日のノルマを達成した解放感が背中を押す。うす曇りの空からピーヒョロロと鳴くトンビの声が、遠く過ぎ去ったティーンエイジの春を喚起させた。

コメント

  1. 坂場 一隆 より:

    ゆりちゃんへ。
    ご綺麗になられた由、一度拝顔の栄に浴したいです。

    RCを退会してから2ヵ半余、最後にお会いしてから1ヵ月半月日の経つのは早い、お会いしたならまたまた惚れ直してしまうでしょう。男性にこりごりの貴女、私も男性の一人です(笑)。
    最後にお会いした時も素敵だったのにそれ以上となると・・・・・。

    また本の話かなんて言われそう、本を読むと、文章を書くのに抵抗を感じなくなった。少しは貴女に近づけたかな?
    又吉みたいに本を読んで芥川賞とろうかな~てね、ば~か!!。

    弥生3月暖かくなったね、私も朝散歩のときが明るくなり、フードもかぶらないですみ、桜のつぼみも膨らんできてます。「もうすぐはーるですね、チョット気取ってみようかな。
                          K.S.

  2. yuris22 より:

    坂場さん

    身の回りがシンプルになっただけですよ(*^-^*)
    私はミニマリストではありませんが、生きていくのに必要なモノ(物、者)は自ずと限られてきますね。愛着の持てる物が少しあって、思いやりのある人が少し居てくれれば、幸せは得られると思います。

    文章を書くのが楽しくなって良かったですね。綴る言葉に生き生きと五感が生まれてきましたよ。

// この部分にあったコメント表示部分を削除しました
タイトルとURLをコピーしました