プロフィール画像を替えた理由

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プロフィールの画像を現在から過去へ替えた。
下の画像の左側から右側へ、子供の頃に父と収まったツーショットだ。発売1日前に無理やり手に入れたフェアレディZをバックに、ボディカラーと同じ色の服で写っている。

prof
フェアレディ

レンズを向けたのは、父の浮気に耐え切れず新しい人生に走って行った母。
私は両腕に抱きかかえた仔犬に目を落とし、普段は不仲な両親がニコニコとドライブする休日を持て余している。

この日、日本に1台しか走っていないオープンカーは振り向く人たちに誇らしい。
風に揺れる水色のスカートも白いソックスも、新品の匂いが嬉しい。
でも記憶に全く残っていないのは何故だろう。

スピリチュアル感覚に長けたマイミクさんの日記を読んで分かった。
私はずっと「愛情返し」を求めていたのだ。

一人娘を何処に出しても恥ずかしくないレディにするため、自分たちは困窮しても贅沢を教えたし、英才教育、マナー教育、経営者教育、味覚教育、嫁入り修行まで、いつもいつもお勉強だった。

でも足りないものがひとつ。
わがまま娘には「ねえねえ、聞いて」と、今すぐ話しかける相手がいない。
暮らしの向上のためか借金返済のためか、働き続ける両親はいつも忙しくて家を空け、帰っても疲れきっていた。
時々は母がキッチンに居てくれたら、父も週に2~3度ぐらいは帰って来てくれたら・・。
2人の話し声が深夜に聞こえるスペシャルナイトには、邪魔するのが申し訳なくて寝たふりをしていた。

愛を試そうとする自分を恥じるのが、私のインナーチャイルド。子供時代から引きずっているトラウマだ。

ポジティブ100%を謳っているくせに、暗いことを書いちゃったかな。
人の顔色、ひいては恋人の顔色を見すぎてしまう私の癖は、愛情返しを求める癖だ。それを分かってと強要はしないけれど、1人で求めて1人で冷めてしまう繰り返しはもう避けたいと願っている。

たぶん私と似たような、ひとりぼっちさんは沢山いるだろう。
でもそれは「ひとりぼっち」でなくて「ひとりよがり」や「ひとり相撲」かもしれないね。

プロフィール写真を替えた理由。
誇らしげな父とシャイな娘にレンズを向けている母、ここに3人が存在しているから今の私がいるのだと、改めて自己紹介にしたいからだ。

この当時の両親の年齢を超えた今、彼らの心の弱さを理解して書ける物書きでありたいと思っている。
2人のぎこちない愛情へ、娘からの「愛情返し」は今からでも遅くない。ありがとう!・・って、照れずにもっと早く言えれば良かったな。

コメント

  1. ツネ2 より:

    過去の写真や思い出を全て置いていこうとしてますね。
    手元に写真を1枚も置いてません。
    あるのは最近撮ったデジタルの画像だけですかね。
    去年、二十歳の頃のモノクロの写真を1枚もらい、
    思い出したことを書いたとたんに、記憶がどんどんよみがえりました。

  2. たけぞう(その1) より:

    浮気はなかったのですが、娘を同じ境遇にしてしまったもので、しんみりと読ませていただきました。

    ファインダーのこちらにいるお母様は今、どんな気持ちでいらっしゃるでしょうね。

    日本は父親には酷くできています。民法では離婚したら未成人の子どもは必ずどちらかが見るかはっきりさせなければいけなくて、調停では父親に落ち度がなくて、母親の生活力がなかろうと、ほぼ一方的に「やはりお母さんが必要」となります。僕は最後まで「自分が見る」と頑張りましたが、「私が産んだの、私の体の一部なの」と主張され・・・男って悲しい。お母様が出て行かれたのには、よほどの思いがあったのではないですか。

  3. たけぞう(その2) より:

    夫婦はもともと他人。勢いで一緒になったものの、違いにとまどい、我慢を重ね「自分の方が目をつぶっている」と思いながら過ごしていく。偶然出会った他人どうしがそこを乗り越えるからこそ、その先に高みがあるのでしょうが、乗り越えられないリスクも同時に背負っている。

    そんな中で子どもに恵まれる。夫婦は他人でも、子どもにはどちらもかけがえのない肉親。夫婦は別れても元の状態に戻るだけですが、子どもにすれば肉親と引き裂かれることになる。

    我慢し切れなかった相手、それを受入れてしまった自分。子どもたちに対する申し訳ない気持ち。
    きっと夫婦、子どもたち、それぞれ当事者でなければわからない思いがありますね。

  4. yuris22 より:

    ツネ2様

    引越しを重ねているうちに、私の場合は思い出の品たちがどんどん無くなって
    しまいました。・・って管理方法が悪かっただけなんですが・・。

    すっぽりと抜け落ちてしまった年代の写真を、今はとても見てみたい。
    自分の物語が読み取れるような気がします。

  5. yuris22 より:

    たけぞう様

    母は「母親」であることより「女」としての幸せを選びました。
    自分を本当に愛してくれる家庭的な男性に巡り会ったからです。

    私がお腹に居たときから、父は既に愛人を作っていたのですから失意の日々だったのでしょう。
    「子供なんか生まなきゃ良かった」と書いた日記も、こっそり読んでしまった・・。

    家族の在り方はそれぞれです。
    我が家はみんな愛情表現が不器用で、自分本位だったのかも。
    不器用なままに、今でも母とは絶縁状態です。

    たけぞうさんのお子さんたち。
    「私の体の一部なの」と主張する母親が居ることは、当時の私から見れば羨ましい限りです。

    父親は時々会って、お小遣いをくれる存在であっても子供は無事育ちますよ。
    いつまでも逞しい背中でいてください。

  6. ツネ2 より:

    以前読んだ山口瞳さんの血族を思い出してしまいましたね。

  7. yuris22 より:

    ツネ2様

    亡くなった祖母がよく「血ほど汚いものはない」と言っていました。
    良い意味だか悪い意味だか、秘密めいた言葉でした。

  8. ツネ2 より:

    言葉を変えれば「困った人たち」ということかな。
    自分の回りの人たち、その人から見て自分もですね。

  9. 素浪人 より:

    勝手な他人の感想ですが(いつもといっしょやん)、
    日記で見せて頂いた写真はみんなとっても好きです。
    なぜか分かりませんが特に昔の写真にはとっても惹かれます。きっとすごく表現力があったのでしょうね。きっと管理様に遺伝していると思う。

    このフェアレディーZの写真はお母様がシャッターを押したんですか・・・
    お二人はモデルみたいで、背景の街灯、海、対岸、この瞬間にZも喜んでいますよ(日産から声が掛かるかも)。
    お母様もとても大切ですばらしい「一瞬」を切り取られましてね。

  10. こんばんは、初めて拝見させて頂きます。
    ブログのタイトルに魅かれ、言葉の風にそよそよと吹かれるがままに、ブログ村から参りました。

    織田さんの文章に、思わず少しばかり自らの身の上を重ねてしまい、切なさも交え興味深く読み入りました。
    私も大まかに言えば、「ひとり相撲」ばかりはひどく横綱級の者でして、芯に空洞が生じてしまったままの家庭に育ち、存在価値などの疑問に未だあえぎながらも、詩(ことば)にしがみつく事で生き長らえています。

    お心を痛ませるご経験を経ても尚、ご自身に在った“家族の風景”を肯定し、感謝の念が抱ける織田さんの佇まいを見習わなければいけませんね。
    time will tellという言葉を、私も信じてみようかな・・・。

    駄文・長文を失礼致しました。

  11. トビー より:

    ゆり子さん、ご両親の分まで抱えてしまって
    さみしかったんですね。

    でも、今お気持ちを整理され、求めているものを
    知り、満たされてきているところなのでしょうか?
    そんな風に感じました。

  12. yuris22 より:

    素浪人様

    昔の写真なので保存状態が悪く、何とかしなくちゃと対策を考えています。
    時間があるときに一枚一枚スキャンしようかなと。

    父が大切にしていたニコンのカメラ。
    今度使ってみようかなと思っています。

  13. yuris22 より:

    akko様

    いらっしゃいませ(^_^)

    親しい相手ほど、照れくさくて言えない言葉が多いかも・・。
    心の中では何百回も伝えているんですけどね。

    私の文章は心のストリップかなあと思っています。

  14. yuris22 より:

    トビー様

    以前ブログに書いたんですが、父を「お父さん」と呼べるようになったのも
    ごく最近のことなんですよ。
    そこにはやっと大人になった自分がいます。

    寂しい家庭環境でさえ、物書きにとっては感性を育てるレッスンの場だったと、
    何でも良い方に考えると気持ちは明るくなりますね。

  15. フェアレディー最高に格好良い。
    今の時代でも十分に通用するスタイルの車ですね。
    但し悲しい思い出もあるようですが・・・
    親がいるだけ幸せですよ。
    私は父親は知らず、母親を知ったのは大人になってからだから、何も思い出が無い
    でも、その分幸せを感じる力を得れるものですね(笑)

  16. yuris22 より:

    湘南ミヤウチ様

    幸せに「なる」ではなく、幸せを「感じる」のですね。幸せにマンネリ化した人には持ち得ない素敵な感性だと思います。
    ミヤウチさんのお歳は存じ上げませんが、きっと情愛あふれる親になれると思います。

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