持病のせいか身体のだるさが続く。どうしてもどうしても温泉に入りたくなって、箱根まで車を走らせた。目指すは仙石原。白濁した硫黄臭いお湯が大好きだからだ。
西湘バイパスを通って箱根湯本の町に入ると、平日なのに反対側の上り車線は大渋滞。交通情報を聴けば宮の下まで3kmも続いているらしい。その理由は右側の山を見て分かった。木々が赤や黄色に色付いて、紅葉シーズン真っ盛りなのだ。
渋滞の最後尾について日帰りする根性はなく、かといって女1人で旅館に飛び込む勇気もなく、入りやすそうな箱根ハイランドホテルにチェックインした。
食事はアラカルトで簡単に済ませ、待望の温泉にじっくりと浸かる。
露天風呂の脇にはカエデの大木。風の強い日にはさぞ木の葉が散るだろうと案じていると、壁にぶら下げた小さな網と手書きの札が目に入った。
「このお風呂には
ときどき虫さんや
葉っぱさんもはいります
すみませんが、このあみで
そっとすくってください。」
誰が書いたのか、優しい言葉がついつい長湯を誘う。
湯上りのラウンジに用意されているのは、このホテルにこんこんと湧き出る仙石原伏流水(金時山の伏流水)。ミネラル分たっぷりな常温のナチュラルウォーターを飲みながら、水資源に恵まれた日本を再認識した。
世界の貧しい国々にはお風呂に一度も入ったことのない子供たちが沢山いるというのに、私は何とありがたい環境にいるのだろう。感謝!感謝!感謝!
おばあちゃんのように今夜は湯治。湯上りのビールは我慢して、ひたすら体力回復を目指さそう。心と身体の荷物を下ろし、たっぷりの睡眠は朝をポジティブにする。
現在21時半。この日記は日付が変わったらアップされるように投稿予約して、それではお休みなさいzzz。明日は渋滞に負けない元気を取り戻します。
コメント
厭世の霧雨に纏われて空ッ欠で深夜辿り着いたのが芹沢さんトコのスタンドでした。開店するまでポンコツワーゲンの中でブランケットにくるまった一夜が青い春のエピローグ…この場をお借りして御礼申し上げます。観光ホテル支配人直々の入れたて自家製ハーブティー…忘れられません言葉にもなりません…品ノ木よいひとときでしたネッ
muha様
ホテルの部屋には庭園散策用の運動靴とバードウォッチング用の双眼鏡が用意されています。これらを活用できることを楽しみにしていたのですが、朝からあいにくの雨。しかも寒すぎる・・。
動き回らずに身体を休めなさいという神様の計らいなのかもしれません。
私もこれからホテル特製のアロマティックソーダを飲みにいくことにします。
岐阜は温泉も多くありますが、残念ながら、いつでも行けるという安易な思いで数年行っていませんでした。
下呂温泉に行って、川の音を楽しむのもいいですね。
よし・・・・・。
風小僧様
美肌の湯で有名な下呂温泉!一度は行ってみたい候補地です。
外気が冷たければ冷たいほど、露天風呂の醍醐味がありますね。日本に生まれて良かった!と思います。
白濁のお湯ではなくサビ色(鉄分多いんですかね)ですが
福井県のあわら温泉もお湯が良かったですよ。
宿泊すれば他の旅館のお風呂にも入れる
外湯巡りもあったように思います。
ともりん様
福井県にはまだ一度も足を踏み入れたことがありません・・って、中学の修学旅行で行ったかも^_^;
あわら温泉は小松空港から近いんですね。
下駄をカランコロン鳴らしながら、外湯巡りは魅力的です。次の湯治の候補地に入れておきます。
「虫さん、葉っぱさん」なんて、人間以外にも「さん」づけなんて、なんだか心が和みますね。
温泉はいいですね!
女一人旅もいいですね。
ここしばらく、温泉も行ってないので、行きたいです。
marie様
marieさんのお近くにも素晴らしい温泉がいっぱいありますよね。情緒のある温泉ほど混浴だったりするので、私としてはまだ入る勇気がありません。
次回の女一人旅は山奥の秘湯にチャレンジかな。
車で出かけた為、地理がよくわからないのですが
確か永平寺からは少し距離があり、東尋坊からはそんなに離れていなかった記憶があります。
永平寺もなかなか面白かったですよ(^-^)
一枚ずつ違う画家によって描かれた
という天井絵が素敵でした。
ともりん様
修学旅行で行きましたよ、夏の永平寺。
お坊様の法話がとても長くて、足がしびれて立てなくなった記憶があります^^;
他には何も覚えてないので、やはりもう一度行くべき場所ですね。