スピーチに成功する秘訣

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年が明けると賀詞交換会などスピーチの機会が多い。『Speechwriter’s Newsletter』の編集長であり、講演のアドバイザーであるデビッド・マレー氏の記事を読んでノウハウを得た。備忘緑として資料から要点を抜粋してみる。

マレー氏はスピーチをする前に完全な原稿を作り、自然と言葉が出てくるまで8回練習をするという。当日は早めに会場に着いて観察と自己紹介からスタート。聴衆が何を期待しているかを見つけて、彼らの興味に添えるように論旨を簡潔明瞭に絞るのも準備のうちだ。

スピーチの時間はめいっぱい使わずに、20分話をすればその後10~15分の質疑応答の時間を作る。話す時間帯も作戦のうち。データを使ったビジネスのプレゼンには頭がクリアな午前中が向いているし、聴衆を快活にして感動を与えるには炭水化物を取ったランチの後が良く、夜は眠りを誘うような統計学的なスピーチは避けるべきだという。

原稿と共に作成する資料(スライドやパワーポイント)の使い方は以外だ。
「講演者にとって視覚的に訴えかける補助道具は、酔っ払いにとっての電信柱と同じです」
千鳥足で家に帰る時に寄りかかる電信柱は、今自分がどの辺にいるのかを確認するためのもの。それと同じでマーキング用にスライドはせいぜい3枚もあれば良いし、手元の資料はスピーチの後に配れば良いという。何故なら聴衆は資料を先読みする方に気が行ってしまい、肝心のスピーチが台無しになるからだ。

そしてもう一つ、最初から笑いを取りに行かないのも大切らしい。失敗すれば白けるし、上手く行った際にはもっと笑わせてくれるのでは?と期待が本筋から逸れてしまう。相手は漫談を聴きに来たわけじゃないのを忘れてはならない。
ついサービス精神旺盛になってジョークばかりを考えてしまう自分に大反省。テキパキとスピーチを済ませたら、笑わせるのは質疑応答時に盛り込めば良いし、その方がより温かな人物像として印象に残るだろう。

プロほど入念な準備を怠らない。話し終わったあとで周りが「いいスピーチでしたよ」と言ってくれるのは本心かお世辞か、手応えを得るには自己流からの脱却からも必要なのだと気持ちを新たにした。

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