湘南の海岸を散歩していると、津波が発生した場合に備えて『地震 = 津波 → 避難 すぐ高いところへあがってください!』の看板を見かける。
今月ペルー沖で起きたM7.9の地震では、藤沢市がうっかりと東海地震注意情報を流してしまったが、間違いに気づいた5分後に津波注意報の発令に切り替えた。
深夜で大事には至らなかったものの、もしこれが海水浴客やサーファーで賑わう真昼間だったら、皆どんな反応を示すだろう。
本当に津波が来るのかと半信半疑で見守る人たちも多いのではないだろうか?
津波のスピードは沖合いではジェット機並み、浅瀬でも新幹線並みと速く、必ずしも「引き波」のあとにやってくるとは限らない。
突然波が押し寄せる「押し波」もあるという。
ところが気象庁が行ったアンケート調査によれば、「大津波の前には必ず水が引く」と思っている人が75%だそうで、前兆がないからまだ大丈夫と悠長に構えているうちに、こぞって波に呑まれてしまう可能性もあるのだ。
湘南に大津波がきたときの被害はどれくらいか。
関東大震災では鎌倉の大仏まで波が押し寄せたと言うし、もしスマトラ沖地震のような10m級の津波が相模湾を襲ったなら、小田急線片瀬江ノ島駅のプラットフォームは水深3mぐらいに沈むと予測されている。
津波注意報を聞いたり、震度4以上の揺れを海辺で感じたら、まず高いところへ避難。
周りはどうかと反応を見る情報収集は、それから行えばいい。
4月3日の記事「たぶん大丈夫は本当に大丈夫? 」に書いたように、大規模災害で亡くなるのは、慌てて行動した人より、何もしなかった人の方が圧倒的に多いのだ。
穏やかな海は、いつ悪魔の海に豹変するとも限らない。
何が起こってもおかしくない世の中だということを、心の隅に認識しておきたい。
コメント
波乗りで九十九里に来てます。
カヤックのプレーボートでの波乗りです。
この広い海岸は、警報の有線放送があったとしても波の音と風で聞こえません。
近くに拡声器がないと当然ですが聞こえません。
平地が続く遠浅の長い海岸。
すべての出来事が運ですね。
馴染みのある片瀬江ノ島駅が沈むことを想像すると・・・怖いものがありますね。
そして、普段は穏やかでステルスな相模ワンも、
チョットしたきっかけで恐怖に変貌するのです。
tsune2
スマトラ沖地震では、沖合いにいたサーファーは助かったけれど、
浅瀬にいたサーファーは津波に巻き込まれてしまったといいます。
本当に運の分かれ目ですね。
相模ワン様
あらら、書き込みは初めてでしたっけ?
もしかしてステルスなので、気づかなかっただけ
なのでしょうか(笑)