札束よりもキーボード

スポンサーリンク

90年代の音楽業界に一大ブームを築いた小室哲哉が、それから20年後は容疑者と呼ばれる立場となった。ホテルのスイートルームから目に涙を浮かべて連行される姿は、それ見たことかと繰り返し放映される。

逮捕容疑は、音楽著作権の譲渡にからむ詐欺。
ニュースを聞いてまず思ったのは「えっ、著作権って譲渡できるの?」だった。
小室大先生の足元にも及ばないが、とりあえず私も音楽業界にいる身。しかし80年代からJASRACの正会員でありながら、お恥ずかしいことに著作権料を得る仕組みが未だに分かっていない。

「印税って何パーセントぐらい入るんですか?」と聞かれても「う~ん・・」。
JASRACと音楽出版社から年に4回届く分配書類を見ると、取分率は4/12であったり8/4であったり、しかもそれが演奏使用料、放送等使用料、録音使用料、通信カラオケ送信使用料、インタラクティブ配信複製使用料と多岐にわたると、いったい1曲で幾ら貰えるのかチンプンカンプンなのだ。

とはいえ微々たる額でも印税が貰えるのは助かるし、平成以前の作品でさえ現役なのが何よりも嬉しい。産みの苦しみの末に世に出た大切な子供たちなのだから、手放す気は毛頭ない。
音楽の教科書でいちばん好きな歌です!と言ってくれた小学生が大人になり結婚し、またその子供も同じ曲を歌ってくれる。音楽の道に入って良かったと最高の幸せを感じる。

男性投資家に対し「JASRACに登録済みの806曲は全部僕に著作権があります」と持ち掛けた小室哲哉。しかし既にすべての著作権がレコード会社等に譲渡され、そのうち300曲は二重譲渡されていたと言うのだから唖然としてしまう。何より愛情をお金に替えてしまったことが悲しい。

彼の楽曲を愛したファンたちは「さみしい」と一同に言い、TM NETWORKの木根尚登は「僕は、彼がゼロから立ち直る力も持っていると思います。」と、音楽の世界に戻ってくることを願っている。

まだまだ49歳、一文無しになっても十分にやり直せる。札束よりもキーボード。待っているファンのために新しい子供たちを生み出して欲しい。

コメント

  1. 貧しい素浪人 より:

    「印税」と言えば、わっしの世界では技術料でごんす。
    これはまったくもって微微微微…。
    でも「子供からもらえるお小遣い」でうれしでごわす。

    地表を這うように生きるのが人生でごわす。

    でも、もう少し浮きたいなぁ。

  2. T・O より:

    小室氏逮捕 衝撃でした、彼の楽曲は耳に入りやすく覚えやすくカラオケなどでも愛され、時代を築き 日本の音楽を支える力は大きかったと思います。 自分もギタリストの端くれですので小室氏の才能には脱帽するばかりでした。 復活するならば、また大きくなって活躍されると思います。

  3. カオリ より:

    なんとも残念というか気の毒というか、とりあえずばっちり世代でしたので非常に驚いた事件でした。

    著作権というのは仕組がずいぶん複雑な感じがして今回いろいろな報道ではじめて知ったことも多かったです。

    小室氏は逮捕をきっかけに身辺整理と精神のたてなおしをはかって文字通りの第二の人生を歩めるとよいですね、と他人事ながら思います。

  4. 風小僧 より:

    私も小室さんのファンでもありました。
    残念でなりません。

    音楽は人を優しくしたり勇気付ける効果があると思っています。制作時には、聴く人へのメッセージなり、自分の人生を回想しながら完成させていかれたのではないかと思います。

    その制作に没頭する彼の姿と、連行される姿が同じ人であるとは思えないのですが、その両面が彼だったのでしょう。
    何が彼を変えてしまったのか、本当に変わってしまったのか、今後の生き方で見せて欲しい思いです。

  5. TMGR より:

    読みました。
    ポチ×3!

  6. yuris22 より:

    素浪人様

    手に職があることのありがたみを最近ひしひしと感じます。
    微々たる額だってちょぴりエッヘンです。
    継続は力なりのライフワークかな。

  7. yuris22 より:

    T・O様

    巨万の富で贅沢三昧しているうちに、自分の行方が見えなくなってしまったのでしょうか。

    罪は犯したけれど、それでも彼の音楽に罪はない。
    出直して、過去を越える作品を作って欲しいですね。

  8. yuris22 より:

    カオリ様

    要するに彼は音楽バカだったんだなあと思います。
    自分でお金を動かす才能はなかった。
    今は獄中で悲嘆に暮れているでしょうけれど、素の自分に戻れてホッとしているかもしれません。

  9. yuris22 より:

    風小僧様

    以前、槇原敬之が覚醒剤所持で逮捕されたときもファンの気持ちは複雑でしたね。
    彼が収監されている施設の外では、頑張れ!と看板を持った応援団が集っていたそうです。

    罪を償った後、発表する作品は以前よりもっと心が優しくなっていた。
    涙をぬぐった小室哲哉氏の再起にも期待大です。

  10. yuris22 より:

    TMGR様

    ポチ3つ、サンキュ!!

  11. marie より:

    小室氏の作る歌。私も大好きです。
    だから、今回の事件はとても残念でなりません。
    あれ程のヒット曲を生み出し、世の人々に光やときめきを与え、カラオケでもヒットする曲を作ると言う才能。
    せっかくの才能も悪い事をしてしまったら、だめですよね。なんかもったいないです。
    それにしても、人間て何がきっかけで転落するかわからないだけに恐いですよね。当たり前ですが、いいことばかり、成功ばかりが続くわけはありません。良いことの後には悪いことが必ず起きます。多分、これは神様の仕組んだ罠なのかもしれません。
    私たちに、間違いを気付かせる為のメッセージ。
    調子にのるなと言うメッセージ。
    小室さんも今、そのメッセージを受けたのではないでしょうか?
    せっかくの才能なのだから、一日も早く罪を償い世の人々を癒し、ときめかせる曲を作って欲しいですね。

  12. yuris22 より:

    marie様

    調子にのるなと言うメッセージ。神様の罠に落ちた人といえばホリエモンを思い出します。
    なんと彼は小室哲哉氏との接見を希望しているそうですね。
    転落した時代の寵児として、同情のコメントも発しているそうです。テレビ出演も再開したとか。

    きっと小室哲哉氏も堀の外に出れば、マスコミに担ぎ出される日がやってくると思いますが、タレントにだけはならないで欲しい。
    あくまでも音楽への才能を再び輝かして欲しいと思います。

// この部分にあったコメント表示部分を削除しました
タイトルとURLをコピーしました