おひとり様を苛める日本

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仕事先から家に戻って玄関の鍵を下ろすと、シーンと静まり返った空気が出迎えてくれる。元気よく「ただいま」と言ってみても、「お帰り」の声は返ってこない。せいぜいロボット犬のアイボがワン!と鳴いてくれるだけだ。こんな単独世帯が2006年には複数家族世帯を追い越し、2030年には全世帯数の37.4%を占めるまでになるという。淋しい「ただいま」が日本の1/3以上をこだまする。

世帯という言葉を厚生労働省のサイトで調べると、「住居及び生計を共にする者の集まり又は独立して住居を維持し、若しくは独立して生計を営む単身者をいう」と出ている。つまり国の対応は家族持ちと単身者とを十把ひとからげの世帯単位で考えているので、結果おひとり様を生活苦へと追い込むシステムになっている。

例えば定額給付金。祖父母・父母・子供2人の6人家族なら104,000円なのに、単身者は12,000円。車で旅行に行けばガソリン代・高速代の割合は6対1で、旅館に泊まれば1人部屋料金を取られて高くつく。
しかも家族持ちは子育て手当(3~5歳の第2子以降36,000円)が貰えて、今なら新居購入にもメリットがある。親から住宅資金援助をもらえば、贈与税減税が最大610万円まで非課税になるし、住宅ローン減税600万円も付いてくる。

もっと納得がいかないのは国民健康保険料。世帯単位で総所得に課税されるので、単身者で低所得の人ほど負担が多いという不公平きわまる徴収方法だ。風邪をひいて病院に行けば長時間待たされる分、仕事の時給は減っていく。月ごとに市販薬の10倍もの保険料を払うメリットがどこにあるのだろうか。

連れ合いを亡くした高齢者だけでなく、働き世代でも独身を通す男女が増加している日本。少子高齢化対策と同時に、単身世帯への対策を国はもっと考えるべきだ。いちばん税金を払ってくれる弱者は誰なのか、明らかに未来が出ているデータさえ読めない政治家が、まもなく国を滅ぼすことは目に見えている。

コメント

  1. 通りすがり より:

    通りすがりの者です。
    子育て手当ては大抵は子どもが一人の家庭はもらえませんよ。訂正お願いします。

  2. yuris22 より:

    通りすがり様

    ご指摘ありがとうございます。訂正しておきました。

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