自らのミスを顧客に被せる企業

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NTT東、光回線利用5千人に8千万過大請求」の記事(2009年12月25日 読売新聞)を見て、発表が遅すぎると思った。たぶんこの中には私も含まれているはずである。該当するのは「無線LANの利用者4795人に、貸し出したLANカードの枚数を実際より多く計算し、計約5500万円を過大請求していた。過大請求の期間は最長で2002年3月から今年11月までの7年9か月」の部分だ。誤請求の原因は、システムへの入力を誤った人的ミスだという。情報通信の先端を行くNTTにしてはお粗末過ぎる。

7月31日の日記「NTTレンタル機器の不可解」に、NTT回収センターに返却したLANカード3枚分の代金を、その後2年に及んで引き落とされていたことを書いた。請求書に「@nifty光 with フレッツコース東日本 機器レンタル料 1,280円」としか記載されていなかったので、残ったルータのレンタル料だと思っていたのである。

過大請求されてきたことに抗議の電話をすると、NTT神奈川とNTT東京間でタライ回し。やっと理解して貰えたと思ったら、LANカード3枚とルータの返却を求める封筒が送られてきた。2年前に送り返したと、あれだけ説明したのに!!! 無視してルータだけを返却すると、何の通知もないまま、今年の8月分から機器レンタル料は0円。VDSL装置レンタル料350円のみを今は支払っている。

・・というような怒りの内容を日記に書き、大事なことを忘れていた。手元に品物のないまま2007年5月から支払い続けた料金はどうなるわけ?

NTT東日本のサイトには、請求誤りについてのお詫びのページ。無線LANカードについては、お客様への対応として以下のように記載されている。

弊社より対象のお客様へ個別にご連絡を差し上げ、お詫びするとともに、ご利用状況の確認をさせていただきます。その上で、弊社が過大に請求していた場合には、既にお支払いいただいた金額と本来請求すべき金額との差額に利息を加えて返還させていただきます。また、過小請求となっていた場合については、適正な請求へのご理解をいただけるよう取り組んでまいります。
<過大請求 平均 約1.1万円、過小請求 平均 約1.3万円>
[参考] 「無線LANカード」月額利用料(税込) 1枚あたり315円

ちょっと待って。過小請求もあったというの?「適正な請求へのご理解をいただけるよう」云々とは、これから取り立てるつもりでいるわけ?
自分たちのミスを棚に上げ、今から支払えとは言語道断。チャラにして役員の報酬を減らすのが企業ってものじゃないのだろうか。民営化以前の体質と変わっていない甘えきった姿。またもや稚拙な入力ミスで過小請求側に回されないよう、くらばらくわばらだ。

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